--.--.-- スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007.09.09 リベックじいさんのなしの木
リベックじいさんのなしのき

リベックじいさんのやしきにある1本の梨の木
秋になると金色の実が、あたりいちめんに輝いたそうです
かごいっぱいにもいだ梨を、リベックじいさんは
村のこどもたちにわけてやります
「なしをひとつ、いかがかな」
「さあおいで なしをひとつ、めしあがれ」
月日は過ぎリベックじいさんは天に召されていきます
跡取り息子はしみったれのけちんぼうで
誰にも梨をわけあたえるどころか、誰にも取らせまいと
いつでも見張っているほどでした…

もとはドイツを舞台にした叙事詩なのだそうですが
邦訳にあたり、詩の形式にこだわらないようにしたとあり
たしかにテキストは多くを語りません
でもナニー・ホグロギアンの美しい版画が
テキスト以上に多くのことを
語りかけてくれているような気がします
絵から受ける表情や行動はもちろんのこと
版画の色もとても印象的なのです
病床のおじいさんの足元にいる1匹のネコの黒
子供の頃に梨をもらった子供たちも成長して大人になり
長い間、梨とともに村じゅうから敬愛されたであろう
おじいさんの死を悲しむ村の人々の黒
息子が厳しい表情で作る梨の木の周りの柵の黒
そして朝の光に輝く梨の木の葉っぱや実の美しい色
子供達が集うその木の根元にそっとたたずむおじいさんのお墓は
その梨の木と同じ色…
表紙裏の見開きに、一面に並ぶ梨も美しいです
(でもどれとして同じカタチではなく)

「しみったれのけちんぼう」の息子のことを
ちゃんとお見通しだったおじいさんは
自分のお墓に梨をひとつ埋めてくれと言い残していました
そしていつしか立派に育った梨の木は
秋になるとたくさんの実で辺り一面光り輝くようになりました
梨の木の近くにやってきた村の子供には
おじいさんのやさしい声が聞こえてきます
「梨をひとつ、いかがかな」
「さあおいで なしをひとつ、めしあがれ」

自分だけの財産にするのではなく
その恵みを皆に分け与え共用すること
それは普遍に続いて、その喜びも教えも子供達に受け継がれていくのです
梨の木とともに…
(テオドール・フォンターネ文 ナニー・ホグロギアン絵 
                    藤本朝巳訳 岩波書店)



昨夜読んだ本

昨夜読んだ本(上1冊は小学生の人)
「ジス・イズ・テキサス」ミロスラフ・サセック作 松浦弥太郎訳 
                         ブルースインターアクションズ
「スースーとネルネル」荒井良二作 偕成社
「モグモグでんしゃ」(こどものとも2006/11)井上洋介作 福音館書店


夏の間に、絵本の記事が一つもUPできませんでした
あ~今さらおばけの出てくる絵本なんて…
あれもこれも、夏の間にと思っていたのに(涙)
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://hinatabokko1998.blog62.fc2.com/tb.php/406-84ca998c
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。